映画『天気の子』全セリフ フル part1
帆高:これは僕と彼女だけが知っている 世界の秘密についての物語だ。
帆高:それはまるで光の水たまりのようで 気づけば彼女は病院から駆け出していた。
帆高:思わず強く願いながら 彼女は鳥居をくぐった。
陽菜:魚…
帆高:あの景色 あの日見たことは全部夢だったんじゃないかと今では思う。でも夢じゃないんだ。あの夏の日 あの空の上で僕たちは世界の形を変えてしまったんだ。
(船内放送):まもなく非常に激しい雨が予想されます。甲板にいらっしゃる方は安全のため船内にお戻りください。繰り返します…
(客たち):また雨だって。 ようやく晴れたのになあ。 島でもずっと台風だったし。 まぁまぁ。
帆高:すみません すみません
(客たち):お昼にしない?
帆高:来た! すっげぇ ヤッホーイ!
帆高:あ…ありがとうございます。
須賀:フフ…すげぇ雨だったな。
須賀:いやぁ なかなか美味いよこれ 少年マジでいらないの?
帆高:はい お腹すいてませんから
須賀:ああそう 何か悪いね 御馳走になっちゃって
帆高:いえ そんなこちらこそ助けていただいて
須賀:ホント さっきは危なかったね
須賀:あっ…ああ そうか
帆高:えっ?
須賀:俺 誰かの命の恩人になったのって初めて
帆高:ああ…はい
須賀:そういえばここ ビールもあったっけ?
帆高:ハハ…買ってきましょうか? 高っけー!
帆高:(大人にたかられるなんて… 東京って怖ぇ。)
帆高:あっ また雨だ
須賀:少年さ 東京に何しに来たの?
帆高:ええと 親戚の家に遊びに… あっうちの学校早めの夏休みで
須賀:ふふーん まぁ困ったらいつでも連絡してよ じゃあな少年
帆高:しねぇよ
(トラックの宣伝):バーニラ バニラ バーニラ求人 バーニラ バニラでアルバイト
(店の宣伝):マンボーマンボー100円マンボー
店員:ああ? シャワー20分 280円
帆高:はい ああ 何かまたいきなりすげぇ雨で…
店員:ちったぁ学べよ掃除が面倒なんだよ。
帆高:すみません
(テレビの音声):局地的大雨の発生数は観測史上 最多だった昨年を既に…
帆高:うーん… ん? アハハ やった! おっ! マジか!
男性1:ああ?君本当に大学生?
男性2:身分証は?
男性3:ないの?
男性4:雇えるわけねぇだろ
男性5:てめぇ仕事 ナメてんのか!
(屋外広告):突然の大雨の可能性が…
店員:ああ?
帆高:ハァ... 東京って怖ぇ…
帆高:そろそろ節約しなきゃな…
駅員:ここに座り込まないで下さい。
帆高:すみません
キャッチ:居酒屋1800円 ご主人様
キャッチ:ねぇねぇねぇ お兄ちゃん ねぇちょっと待ってよ
(街頭放送):客引きの言葉は全部ウソです。客引きに路上で渡したお金は絶対に戻ってきません。
警察官A:君 ちょっといい? こんな時間にどうしたの?
警察官B:高校生?
警察官:ちょっと待て!
通行人:ふざけんな!
帆高:ああ…東京って怖えな
猫:ニャー
帆高:でもさ 俺帰りたくないんだ 絶対
女性1:やだ何この子?
女性2:寝てんじゃない?
女性1:こんなとこで?
木村:君さ ウチに何か用?
帆高:すみません ああっ
女性1:ちょっと 大丈夫?
木村:いいから いいから
通行人:邪魔くせえな
帆高:すみません
通行人:ヤダ
帆高:あっ えっ! オモチャだよな…
帆高:ああ… あのこれ…
陽菜:あげる 内緒ね
帆高:え でもなんで
陽菜:君 3日連続でそれが夕食じゃん フフッ
帆高:(僕の16年の人生であれがおいしい夕食だったと思う)
アヤネ:ねぇねぇ 次いつ会えるかな?
凪:うーん あさってはどう? 午後空いてるからさ
アヤネ:やった! いいカフェ見つけたの 予約しちゃおうかな
アヤネ:じゃあまたね 凪君
凪:またね アヤネ
帆高:(小学生)
カナ:あっ ラッキー 会えると思ったんだ
帆高:(なっ!)
凪:やぁカナ
カナ:凪君
帆高:(モテモテじゃん)
凪:あれっ 髪まいた?
カナ:わかる?似合うかな
凪:似合う似合う すっごくカワイイよ
帆高:(東京ってすげえ…)
帆高:ここでいいんだよな
帆高:ん?壊れてるよな これ すいませーん 電話した森嶋です 須賀さんいらっしゃいますか?
帆高:あっ 須賀さん? 須賀…さん?
帆高:いやダメだろ 人として
夏美:ん? おはよ
帆高:わっ ああっ すみません 俺…
夏美:あー 圭ちゃんから聞いてるよ 新しいアシスタント
帆高:えっ いや俺はまだ…
夏美:私は夏美 よろしくね
夏美:ああ やっと雑用から解放されるなーっと
夏美:ねえ 少年さ
帆高:はい
夏美:さっき胸見たでしょ
帆高:見てません!
夏美:少年 名前は?
帆高:森嶋帆高です
夏美:穂高君か 素敵な名前じゃん
帆高:夏美さんって ここの事務所の方ですか?
夏美:えっ 私と圭ちゃんの関係?
帆高:はい
夏美:ハハハ…ウケる うーん 君の想像通りだよ
帆高:えっ?
帆高:(マジか… 愛人って初めて見た)
須賀:おお 久しぶりだな少年 ちょっと痩せた?
帆高:ええっ?
夏美:ちょっと もしかしてパチンコ?
須賀:で 少年 仕事探してんだろ?
須賀:今の仕事はこれ 歴史と権威ある雑誌からの執筆依頼 次の特集は都市伝説 とにかく人に会って目撃談や体験談を聞いて記事にすりゃいいんだ。
帆高:えっ でも俺…
須賀:ジャンルは何でもいいからさ 神隠しとか予言とか人身売買とかお前らガキはそういうの好きだろ これなんかどう? ネットでウワサの100%の晴れ女
帆高:は…晴れ女?
夏美:私 晴れ女だよ
須賀:今年は雨ばっかの異常気象だしさ
夏美:無視?
須賀:まあ 需要あんだろ なっ
帆高:はぁ
須賀:何だよお前 主体性ねぇな このあと取材アポがあんだけどちょっと試しに話聞いてきてよ
帆高:えっ!俺が?今から⁉
夏美:体験入店だね
須賀:インターンだろ
帆高:いや ちょっと俺 マジで無理ですから
占いオババ:もちろん晴れ女は実在します
夏美:やっぱり!
占いオババ:そして雨女も実在します 晴れ女には稲荷系の自然霊が憑いてて雨女には龍神系の自然霊が憑いてるのね
帆高:えっ はい?
占いオババ:龍神系の人はまず飲み物をたくさん飲むのが特徴 水が恋しいのね
夏美:うんうん
占いオババ:気が強くて勝負強いけど大雑把で適当な性格
夏美:えっ それって私かな
占いオババ:稲荷系の人は勤勉だけど気の弱いところもあるのでリーダーには不向き 美男美女が多いの
夏美:それって私だ
占いオババ:今は天の気のバランスが崩れてるから晴れ女や雨女が生まれやすいの ガイアのホメオスタシスね
夏美:なるほど
占いオババ:でも注意しないと 自然を左右する行為には必ず代償が伴います 天候系の力は使いすぎると神隠しに遭うって言われてるの
夏美:それって… 私 気を付けます
須賀:で どうだった?
帆高:はあ…占い師みたいな女の人にラノベの設定みたいな話を延々聞かされました 力を使いすぎると消えちゃうとか?
須賀:やっぱそっち系だった?
帆高:だいたい天気ってそういうもんじゃないでしょ?気圧とか前線とかの自然現象ですよね
須賀:あのなこっちはそんなの全部わかっててエンタメを提供してんの まだこれしか書けてねえのかよ おっせえな
帆高:サーセン。
須賀:ああ… でもまあ 文章は悪くねえな おっし 少年採用!
帆高:えっ ちょっと待ってくださいよ! 俺やるなんて
須賀:この事務所に住み込み可
帆高:えっ…
須賀:飯付き
帆高:まじすか やります やらせてください!
須賀:そうかそうか!君 名前なんだっけ?
帆高:えっ?
夏美:ウケる 帆高君でしょ
須賀:ああそうか
夏美:はい
須賀:ほら
帆高:えっ… 未成年だってば
須賀:おーし 帆高の入社を祝しまして
3人:乾杯!
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